印刷技術の登場


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印刷技術の登場

7世紀頃には木版印刷が、11世紀には陶器を使った印刷が行われていた Wikipediaによると、7世紀頃には木版印刷が、11世紀には陶器を使った印刷が行われていたという記録があるそうです。

そして、量産可能な活版印刷が実用化され、急速に技術が広まったのはヨーロッパ、16世紀頃。
この印刷技術は主に、宗教活動のために役立てられました。

活版印刷によって聖書や宗教書がたくさん作られ、それらによって普及した知識は宗教改革につながっていきます。
印刷技術による量産も、はじめから歓迎された訳ではありません。

それまで書き写すことによってのみ複製が可能だった書籍は大変希少価値の高いものでした。印刷技術の開発者によって大量の本が持ち込まれた街では、憲兵に悪魔と取引したと誤解され、業者が追い出されたとの逸話も残っているそうです。
その後、安価に書籍を手に入れられる利益によって悪魔の恐怖は忘れ去られ、急速に印刷技術と書籍は人々に普及していくことになります。

その情報を伝える手段 このように、情報そのものでなく、「その情報を伝える手段」が人や環境を変えていくことがあります。(聖書は印刷技術が登場するまえから存在しましたが、量産可能な印刷技術があって初めてたくさんの人がそれに触れることができるようになった、というようなことです)

この例のような大きな変化ではないにせよ、今後、電子書籍の便利さもまた、人々の生活や文化を変えていくのではないでしょうか。

電子書籍だけではありません。
ネットワークやウェブの進化により、本のような静的なメディアにじっくりと向かっていられる時間は本好きの人にとっても確実に少なくなっているように感じます。

今はまだ大きな変化は感じられませんが、未来からみれば私たちは、宗教改革のような大きな変化が起こる時代の入り口に立っているのかもしれません。