電子書籍と紙の本


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電子書籍と紙の本

印刷技術が普及する前 印刷技術が普及する前、書籍は書き写すことによって増刷されていました。印刷によって簡単に大量生産できるようになってからは写本は衰退していきます。

現在でも写しとることによって制作される手作りの本はないことはないのでしょうが、高価・高級な嗜好品といったところでしょう。
紙の本と電子書籍の場合では、このように電撃的な世代交代のようなものはまだ起こっていません。おそらくこれからも、印刷技術と写本のような世代交代が起こり、紙の本が利用されなくなっていくということはないでしょう。

印刷技術による紙の本ができた時点ですでに「安価かつ大量な書籍の生産」という大きな目的、利益を生む成果をすでに得てしまっているからです。

電子書籍は流通・保管のコストをカットすることができますが、紙の本はすでに十分な生産・流通経路を確保できていますし(日本国内にいる限り、発売当日品切れを起こす大ヒットがあったとしても「いくら待っても入手できない」という事態はおこりませんよね。いつかは買えます)紙の本とくらべて劇的に価格が下がってはいません。

ウェブでの情報収集 ウェブでの情報収集に慣れたことや、その他さまざまな要因によって読書習慣自体が衰退しているという側面はあるでしょうが、それは「電子書籍が紙の本に与える影響」とは違います。(ウェブに慣れ、情報を細切れに取得することに慣れた読者に合わせて電子・紙を問わず「書籍」自体が変化していくことはあるかもしれませんが)

いずれにしても、変化は「書籍」単位で起こっていくでしょう。
紙の本だけが衰退する=紙の本・電子書籍という区別によって衰退がわかれる、という自体は当面は起こらないのではないでしょうか。